バーリング
おそらく板金加工を知っていないと使わない言葉バーリング… バーリングとは板金の穴の縁にフランジを作るために金型を使って絞り出す加工です ミスミさんのサイトが詳しく載っています 第121回 バーリング加工(1) 第124回 バーリング加工(4) うちの会社では95%はネジ加工のために使用します 図面指示はM4バーリングタップとかです 残りはシャフトとかピンを立てるバーリング 図面支持は立ち壁部のストレートの長さの指示と 穴径にはめ合い公差が記入してたりします ちなみに金型選定の簡単な計算方法ですが ダイ径=板厚×1.3+パンチ径 フランジを垂直に立ち上げるためには板厚に対してしごき上げないとダメです あまり厚板になるとクリアランスが苦しくなるので1.3の部分を調整します 上記の式は転じて パンチ径=板厚×1.3-ダイ径 つまりフランジの外径部分を重要視する場合はこの計算式です 例)バーリング形状を使ってカシメをする 下穴径の計算式も書いとくと 下穴径=パンチ径×0.53 これよりも立ち上がりを高くしたい場合はより径を小さく 逆に低くしたい場合は径を大きくします あくまで参考値なので若干の調整は必要です …でたまにある辛い加工はt3.0のステンレスの板にM4のバーリング加工!! 理由は成型するのにパンチはもちろんタップ下穴径のφ3.3(転造では3.65くらいか) でt3.0に対してかなり細く折れやすいし素材時効硬化する為うまく変形しません そもそもよく考えてもらうとピッチが0.7mmなので4山は立つ計算 3山あればネジは成立するのでバーリング加工いらないじゃんってなるわけです 昔パンチを2本折って赤字になったのはいい思い出です(笑) 加工・設計の際は気を付けてくださいね!